<第百二十三回:問題と解答>
[出題日:2003.10.20(月)  解答発表日:2003.10.23(金)]

[問題]
 相談日H15年10月7日・・・・『もしもし、私、博多で明太子屋を営んでいる東條と申します。ちょっと教えて欲しいのですが、退職金を従業員がやめたときに一度に払うのは資金繰りの関係上キツイので、3年ごとに払うことにしたいのですが、この場合、普通の退職金と同じように所得税を差し引いて払えば良いんですよね?因みに、従業員の誰一人として当分の間は辞める予定はありませんけどね』
@『会社の退職金規程に3年ごとに支払うと明記されていれば何も問題はないので払って大丈夫ですよ!東條さん』
A『それはまず間違いなく賞与扱いですね〜東條さん』
                   <出題者:仕事スパイラル>

[正解]A
 今回の問題は、退職金の取り扱いについての問題でした。会社の退職金規定で明記されていれば良いのでは?と思った方もいるかと思いますが、所得税法では退職金を、勤務関係の終了などに基づいて、永年勤めた功績に対して一時に支払われるものとしています。これに照らして考えると、誰も辞めていないのに支払われるものは退職金として取り扱うことは難しいでしょう。ただし!従業員が役員になるときや、役員が一線を退いて顧問になるなどの場合には一定の要件のもとに退職金として取り扱うことも出来ます。