<第百三十三回:問題と解答>
[出題日:2004.1.05(月)  解答発表日:2004.1.09(金)]

[問題]
 12月決算法人であるA社が12月中に下記の支出をした場合、その支払年度において経費算入が認められるものはどれでしょうか。
@翌年1月分の店舗家賃100万円
A翌年1月5日を始期とする1年間の火災保険契約の保険料25万円
B翌年1月5日を始期とする3年分の駐車場代36万円 
                 <出題者:ナショナルキッド>

[正解]@
 法人税基本通達2-2-14は「短期の前払費用」として、下記の要件を満たすものに限り支出時の損金とすることを認めています。
(a)一定の契約に基づき継続的に役務の提供を受けるために支出するものであること
(b)支払った日から1年以内に提供を受ける役務にかかるものであること
(c)短期前払費用を継続して支出時の損金として処理していること
 したがってAとBは、ともに上記(b)の要件に該当しないため、金額の多少に関わらず前払費用として処理しなければなりません。