<第三十八回:問題と解答>
[出題日:2002.2.25(月) 解答発表日:2002.3.1(金)]
[問題]
1月は何かと提出する書類が多い月でしたが、忘れているものはありませんか?今回はそんな提出書類の1つ給与支払報告書についての問題です。
X社は従業員を大勢抱えている会社でいつも大忙し。そこで社長はなるべく手間を省くため、給与支払報告書について次の人たちのものは提出しないことにしました。さて、社長のこの判断は正しかったのでしょうか?
@ 自分で住民税の申告をする人
A 年の中途で辞めてしまった人
B アルバイトの人
<出題者:仕事スパイラル>
[解答]
社長の判断は誤りです。給与支払報告書は、各市区町村が住民税や国民健康保険税を計算するための重要な資料です。社長は、全従業員の給与支払報告書の提出が義務付けられています(地方税法317条の6)。もし提出していないことが判明した場合、社長には1年以下の懲役または20万円以下の罰金、という重い罰が待っています(地方税法317条の7)。