<第四十八回:問題と解答>
[出題日:2002.5.7(火)  解答発表日:2002.5.10(金)]

[問題]
 Aさんが亡くなりました。相続人は配偶者と子供二人の計三人だけです。遺産が次の場合のとき、それぞれ相続税の申告義務はあるでしょうか。
 @ 遺産が預金5千万円のみで、税額が0円のとき
 A 遺産が自宅の土地のみでその評価額が1億円だが、小規模宅地の減額の適用により評価額が2千万円となり、税額が0円になったとき
 B 遺産の総額が1億5千万円だが、配偶者の税額軽減の適用を受けたことにより、税額が0円になったとき

                <出題者:ぽー>

[正解]
 @は申告義務はありませんが、A、Bは申告しなければいけません。
 本問の場合、相続税の計算上の基礎控除額は8千万円となります。遺産の総額が基礎控除額以下であるときには原則的に申告義務はありませんが、小規模宅地の減額、配偶者の税額軽減の適用を受ける場合には、たとえ税額が0円であったとしても、相続税の申告をしなければならないことになっています。