<第八十八回:問題と解答>
[出題日:2003.2.17(月) 解答発表日:2003.2.21(金)]
[問題]
最近の新聞を見ると、医療費負担の増額や、年金制度の先細りなどと日々の生活に不安な記事ばかりが目に付きます。そこで私は老後の生活に備えるため、思いきって自宅の庭にアパートを建てました。確定申告で減価償却をするにあたり、アパートの取得価額を計算しなければなりませんが、取得価額には本体価格の他、付随費用も含めると聞きました。次の費用はどのように取り扱ったらよろしいでしょうか。
@アパートの設計料
Aアパートの建設に伴う地鎮祭の費用
Bアパートの登記費用
Cアパートの不動産取得税
<出題者:マレー獏>
[正解]
@及びA・・・建物の取得価額に算入します。
B及びC・・・支払った年の経費にします。
減価償却資産の取得価額には、その資産を「業務」として使うまでに直接支出した費用の額が含まれることとなります。したがって建物の建設に伴って支出する費用のうち建物が完成するまでに要したものは取得価額に算入しなければなりませんが、業務の用に供した後の付随費用は必要経費に算入することになります。